電子コミック大全運営です。今回は私の大好きな漫画のひとつ、「D.Gray-man」を語ります。この作品をひとことで表すなら——「泣ける」。ダークファンタジーなのに、禍々しい世界観なのに、何度読んでも泣かされる。その理由をきちんと語りたくて記事を書きました。
D.Gray-manとは?ざっくりあらすじ

星野桂先生が描くダーク・ファンタジー漫画です。
舞台は19世紀ヨーロッパ。この世界には「アクマ」と呼ばれる悪魔の兵器が存在します。そのアクマを生み出しているのが「千年伯爵」。アクマと戦うのが「黒の教団」に属するエクソシストたちで、彼らが使う聖なる武器が「イノセンス」です。
主人公のアレン・ウォーカーは、左腕にイノセンスが宿っているエクソシスト。数奇な運命を背負いながら、仲間たちとともにアクマと戦い続けます。そしてこの物語の構造は、千年伯爵と黒の教団の「戦争」です。
アクマとは何か——これを知ると全部が変わる

この作品を理解するうえで、まず「アクマとは何か」を知ってほしいんです。
アクマは千年伯爵が作り出す兵器です。でも——その正体は、人間の魂なんです。
誰かを亡くして悲しんでいる遺族に千年伯爵が近づき、「亡くなった人を呼び戻せる」と囁く。遺族がその言葉に縋ってしまうと、亡き人の魂は呼び戻されると同時にアクマという兵器の中に封じ込められ、苦しみながら戦い続けることになります。
つまり、エクソシストが倒す相手は——かつて誰かに愛されていた、人間の魂なんです。
アレンの左目には、アクマに封じられた魂の姿を見る力があります。彼にはアクマが「敵」としてだけ見えない。苦しんでいる「人」として見える。だからアレンがアクマと戦う場面は、勝利の爽快感だけじゃない、何か重くて切ないものが常に漂っているんです。
これは「戦争」だから、人が死ぬ

D.Gray-manが他のバトル漫画と根本的に違うのは、物語全体が「戦争」として描かれていることです。
千年伯爵と黒の教団の戦いは、一対一の決闘じゃない。大きな戦争です。戦争には犠牲がつきまとう。D.Gray-manはそこから目を背けない。主人公補正でみんなが生き残る都合のいい展開にはならない。大切なキャラクターが死ぬ。想いを持ったキャラクターが消えていく。
だから一つ一つの死の重みが違います。ページを捲る手が重くなる瞬間がある。それでも読み進めてしまうのは、この作品が描く「命」への向き合い方が本物だからだと思います。
禍々しいのに、嫌いになれない
D.Gray-manの世界観は暗い。アクマの設定は救いがない。死は多い。
なのに、この作品は読んでいて嫌いになれないんです。
暗さの中に、確かに希望がある。キャラクターたちの想いが丁寧に描かれているから、死が「消費」にならない。誰かが死ぬとき、その人の生きた時間や想いがちゃんとそこにある。だから泣ける。悲しいのに美しい、という感覚がある。
禍々しい世界観を通して描かれるのは、それでも前を向く人間の話です。だからこそ何度読んでも泣かされるし、読後に「読んでよかった」と思える。
厨二要素も好き——でもそれは入口の話

世界観や設定には厨二心をくすぐる要素もたっぷりあります。破壊ノ爪(エッジ・クラウン)、十字架ノ墓(クロスグレイヴ)といった二重ルビの技名センス、「黒の教団」という組織名、キリスト教・聖書を意識した設定や衣装——全部カッコいい。これで引き込まれる人も多いと思う。
でもそれはこの作品の入口であって、本質ではない。読み進めるうちに気づきます——自分が泣いているのは厨二設定のせいじゃない、命の話をされているせいだと。
推しはティキ・ミック——「メロい」に尽きる

キャラクター推しの話もさせてください。私の推しはティキ・ミックです。
ビジュアル、性格、強さ——全部いい。「メロい」という言葉を私はこのキャラのために使いたい。ノアの一族という敵サイドのキャラクターでありながら、その佇まいには独特の色気と余裕がある。エレガントで、単なる「悪役」という枠に収まらない深みがある。こういうキャラクターに出会えると、この漫画を読んでいて本当によかったと思えます。
主要キャラ以外の推し:リーバー班長

主要キャラ以外ではリーバー班長を推したい。黒の教団の科学班の班長で、ぱっと見は地味な大人枠なんですが——15巻の「黒の教団襲撃編」で、漢を魅せてくれます。派手な戦闘力があるわけじゃない。でもあの場面での彼の姿は、忘れられない。
1巻から最新刊まで——絵柄の進化が半端ない

D.Gray-manのもうひとつの見どころが絵柄の進化です。1巻から巻を重ねるごとに明らかに画力が上がっていき、最新刊に近いあたりは漫画というより芸術の域。線の繊細さ、構図の美しさ、表情の豊かさ——1巻から読んでいくとその変化をリアルタイムで楽しめます。
まずはここから!おすすめエピソード
D.Gray-manで外せないエピソードが2つあります。
15巻からの「黒の教団襲撃編」と20巻からの「アルマ=カルマ編」。この2つなしに、D.Gray-manは語れない——と断言します。どちらも「これは反則だ」と声を上げたくなる場面が待っています。ネタバレになるので詳細は書きませんが、いずれ別記事で全力で語るつもりです。楽しみにしていてください。
まずは1巻から手に取って、世界観に浸ってみてください。気づいたら手が止まらなくなっているはずです。
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D.Gray-manはebookjapanやDMMブックスなど各電子書籍サービスで配信されています。電子書籍なら最新刊まですぐに追いかけられます。
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まとめ
D.Gray-manは「泣けるダークファンタジー」です。アクマの正体が人間の魂であること、この物語が戦争であること、だから人が死に、死に重みがある。禍々しい世界観なのに嫌いになれないのは、暗さの中に命への敬意が流れているから。ティキ・ミックやリーバー班長のような深みのあるキャラクターも揃っていて、最新刊近くの作画は芸術の域。未読の方はぜひ1巻から——泣く準備をしておいてください。
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