電子コミック大全運営です。大好きな「葬送のフリーレン」について、今日は原点に立ち返って語ります。この作品の魅力って、実は第一話にぜんぶ詰まっているんですよね。改めて読み返してみたら、また泣かされました。
冒頭1ページ目の衝撃——「魔王はもう倒れている」
第一話を初めて読んだとき、まず頭の中に「???」が浮かびました。
普通、ファンタジー漫画といえば「勇者が魔王を倒しに行く旅」から始まるはず。でも「葬送のフリーレン」は最初の1ページ目から、勇者一行が「魔王を倒してきた帰り道」を歩いています。
魔王討伐は終わった。じゃあここからどんな話が始まるんだ?と思いながら読み進めると……まさかの展開が待っていた。
一話目で勇者が死ぬ——この漫画は普通じゃない
魔王を倒した後、また別の敵と戦う冒険が始まるのかと思っていたら、一話の中でいきなり数十年の時間が流れます。そして勇者ヒンメルが老いて死んでしまう。
第一話で。勇者が。死ぬ。
この衝撃は読んだ人にしかわからないと思います。「この漫画は普通じゃない」と確信した瞬間でした。
フリーレンの涙に、こっちまで泣かされた
そしてここからが、私がこの作品に完全に心をつかまれた場面です。
ヒンメルの葬儀で、フリーレンがぽつりと言う。
「だって私、この人のこと何も知らないし……」
「人間の寿命は短いってわかっていたのに……なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう……」
このセリフで、フリーレンに負けないくらいの涙が出ました(笑)。
フリーレンはエルフです。人間とはまったく違う時間の感覚を持っている。魔王討伐の旅の10年間は、フリーレンにとって「短い時間」だった。思い出もたくさんある。なのに、ヒンメルのことを「十分に知っていた」とは言えなかった。
その後悔に気づいたのが、ヒンメルが死んでからだという事実。これが刺さらない人間がいるだろうか。大切な人のことをもっとよく知っておけばよかった、という感情は、誰でも心のどこかに持っているものだと思う。それをエルフという存在を通して、こんなに綺麗に描いてくる。
ヒンメルとアイゼンがフリーレンの頭を静かになでているシーンも好きで。あの場面の、言葉にならない優しさ。長い旅を共にした仲間だからこそできる、言葉よりも重い慰め方でした。
「そんな顔をするな」——表情が誇張されていない漫画
この作品のもう一つの大きな魅力が、登場人物の表情の描き方です。
いわゆる漫画的な誇張表現がほとんどない。感情が動いても、顔が大げさに変形したりしない。現実の人間の表情に近い、微妙な変化で感情を表現してくる。
第一話の最後のシーンが象徴的です。フリーレンが老いたアイゼンに冒険への誘いをかけ、「もう斧を振れるような歳じゃないんだ」と断られた瞬間のフリーレンの表情。その顔を見てアイゼンが言う。
「そんな顔をするな」
このやり取りが好きすぎる。長年一緒にいた仲間だから、フリーレンの微妙な表情の変化が全部わかる。読者も同じように、その表情の意味を受け取れる。セリフで全部説明しない、あの間の取り方が本当に上手い。
過去と現在が交差するストーリー構成の妙
そしてここから物語が進むにつれて気づくのが、構成のおしゃれさです。
現在のフリーレンの旅が進む一方で、勇者一行との過去の冒険も少しずつ紐解かれていく。現在で起きていることが、過去の回想を引き出すきっかけになる。その積み重ねが、フリーレンをはじめとした勇者一行への理解を深めていく。
第一話で「ヒンメルのことを知らなかった」と後悔したフリーレンが、旅を通じてヒンメルを知ろうとする。その構造が全部、第一話に埋め込まれている。これに気づいたとき、この漫画の設計に本当に唸りました。
語りたいことはまだまだあるけど、今回はこの辺で。「葬送のフリーレン」はまだ読んでいない人にこそ、ぜひ第一話から読んでほしい作品です。
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まとめ
「葬送のフリーレン」の魅力は第一話に全部詰まっています。魔王討伐後から始まる構成の驚き、一話で勇者が死ぬ衝撃、フリーレンの後悔のセリフ、誇張されない表情の描き方、過去と現在が交差するストーリー。第一話を読んだ瞬間に「この漫画は普通じゃない」と感じた、あの感覚を多くの人に味わってほしいです。
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