「赤ちゃんと僕」語り——推し・藤井君の魅力と、全キャラに人生があるオールジャンル名作

アニメ・漫画談義
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電子コミック大全運営です。今回語りたいのは、白泉社の名作少女漫画「赤ちゃんと僕」です。かわいさと重さが絶妙に共存するこの作品、久しぶりに読み直してやっぱり最高だと改めて実感しています。全力で語ります。ネタバレを含みますのでご注意ください。

⚠️ この記事はLaLa掲載「赤ちゃんと僕」のネタバレを含みます。未読の方はブラウザバック推奨です。

「赤ちゃんと僕」ってどんな漫画? あらすじ

榎木家
出典: ©羅川真里茂/白泉社・日本アニメーション

羅川真里茂先生が描く少女漫画で、LaLaにて連載された作品です(全18巻・完結)。

主人公は小学5年生の榎木拓也。成績もスポーツもできる、しっかり者の少年です。ところがある日、母親が交通事故で亡くなってしまいます。残されたのは、会社員の父、そしてまだ赤ちゃんだった弟の実(みのる)

父は仕事で不在がちなため、拓也が弟・実の保育園の送り迎えや食事の準備、お風呂の世話をしながら学校に通う日々が始まります。まだ子供なのに「お母さん代わり」として弟の世話をする拓也と、そんなお兄ちゃんに全面的になついている実の姿を軸に、同級生・家族・ご近所さん・パパの同僚と、周囲の人々との人間ドラマが丁寧に描かれる作品です。

拓也と実のブラコン具合がすごい——双方向なのがポイント

拓也と実
出典: ©羅川真里茂/白泉社・日本アニメーション

この作品の核心のひとつが、拓也と実のブラコン具合。そしてこれが双方向なんです。

拓也は実の世話をしながら、時に「弟なんて」と愚痴ることもある。でも何かあれば真っ先に実のことを心配するし、実が泣いたり怪我をしたりすれば飛んでいく。日常の小言と、実が絡む場面での行動の落差が、拓也の実への愛情の深さを雄弁に語っています。

そして実の方も、お兄ちゃんへの信頼が揺るぎない。拓也がいれば安心、拓也がいなくなると不安——この「お兄ちゃん大好き」がひしひしと伝わってくる描写が、読んでいてたまらなくなります。幼い子供ならではのまっすぐな感情表現が、拓也への一途な甘えとして出てくるシーンは何度見ても癒されます。

私の推しは藤井君——「わかりにくい」から惹かれる

藤井
出典: ©羅川真里茂/白泉社・日本アニメーション

この作品で私が一番好きなキャラクターが、藤井君です。

藤井君の特徴を一言で言うなら「小学生とは思えないクールさと達観」。同級生たちがわちゃわちゃしている中で、一人だけ別次元のような落ち着きがある。感情を大げさに出さないし、物事を俯瞰して見ている。初見では「何考えてるかわからない子」に映るかもしれません。

でも読み進めると、そのクールな外見の裏に、子供らしい悩みや葛藤がきちんとある。弟妹のために一人で思い悩んで、自分なりに動いて、でもうまくいかなくて失敗して。それを誰かに打ち明けるわけでもなく、ひとりで抱えている。しかも、そういう努力や悩みが周りの人にはなかなか伝わらない。こういう「内側を見せないキャラクター」って、なぜか惹かれてしまうんですよね。

クールに見えるけど、ちゃんと子供。その二面性が藤井君の魅力のすべてだと思っています。「誰が推し?」と聞かれたら迷わず藤井君と答えます。

全キャラに「メインの話」がある——誰のファンになっても楽しめる

この作品の大きな魅力のひとつが、登場キャラクターの多彩さです。

拓也の同級生はもちろん、その家族、ご近所さん、パパの会社の同僚——様々な立場の人物が登場します。そしてそれぞれが「メインの話」を持っている。拓也・実の話だけでなく、様々なキャラクターの視点や背景が丁寧に描かれる構成になっているんです。

だから「誰を好きになっても楽しめる」作品なんです。拓也が好きな人も、実が好きな人も、藤井君が好きな人も、その他のキャラが好きな人も——誰のファンになっても、作中にそのキャラが主役になる場面が用意されている。この設計のうまさはすごいと思います。

2巻第10話「うさぎのお兄さん」——今思い出しても泣ける

この作品で忘れられないエピソードが、2巻第10話、アニメだと第13話の、うさぎのお兄さんの話です。

今思い出しても泣けます。これ以上はネタバレになるので詳しくは書きませんが、この話のためだけでも2巻を読む価値があります。読んだことがある方は「あの話ね」と分かってもらえるはず。

赤ちゃんの描写がかわいすぎる問題

実
出典: ©羅川真里茂/白泉社・日本アニメーション

タイトルに「赤ちゃん」と入っているだけあって、実のかわいさが反則レベルです。

泣いてる顔、笑ってる顔、眠そうな顔、ご飯を食べてる顔——どのシーンも「うわ、かわいい」となります。小さい子供ならではの喋り方や行動パターンがリアルで、読んでいる間ずっと癒される。重めのテーマの話が続いた後に実のかわいいシーンが来ると、落差でよりいっそう癒し効果が倍増します。

重いテーマに向き合う「子供の純粋な目線」が刺さる

この作品の深みのひとつが、重いテーマを扱っているところです。

複雑な家庭環境を抱えている同級生が出てきたり、大人の事情が絡んだ問題が描かれたりする。善悪で簡単に割り切れない問題に、拓也たちが向き合う場面が何度かあります。

そこで光るのが「子供の純粋な目線」。大人になると、どうしても事情や立場を考えて複雑になってしまうことを、子供はまっすぐに見て、まっすぐに反応する。その純粋さが、問題の本質に触れることがある。拓也や実がそういう問題に関わるたびに、その目線が読んでいる大人の心にじんと刺さります。こういう問題に向き合いながら成長していく二人の姿が、ほほえましくて、泣ける。

家族愛・友情・恋愛——全部ある

「赤ちゃんと僕」は、漫画として必要な要素を全部持っている作品です。母を亡くした家族が再生していく家族愛、小学生の友人たちとの友情、少女漫画らしい恋愛要素まで。ひとつのジャンルに収まらない幅の広さが、この作品の懐の深さだと思います。

「少女漫画だから」と敬遠している方にも読んでほしい。家族の話として、人間ドラマとして、普遍的な面白さがある。完結しているので一気読みも最高です。

「赤ちゃんと僕」をお得に読む

全18巻、完結しています。電子書籍で一気読みするのがおすすめです。

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まとめ

「赤ちゃんと僕」は、母を亡くした小学生・拓也が赤ちゃんの弟・実を育てながら成長していく作品です。双方向のブラコン、藤井君のような「クールなのに子供らしさもある」魅力的なキャラ、多彩な登場人物それぞれのドラマ、実の癒しのかわいさ、子供の純粋な目線で重いテーマに向き合う場面——全部がある。家族愛・友情・恋愛、全要素つまった一作です。全18巻完結済みなので、今すぐ一気読みできます。未読の方にも、読んだことがある方にも、ぜひもう一度手に取ってみてほしい作品です。

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※本記事はLaLa掲載「赤ちゃんと僕」の感想・考察です。作品の著作権は羅川真里茂先生・白泉社に帰属します。記事内で引用している画像の著作権も各権利者に帰属します。

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