電子コミック大全運営です。今回は「金色のガッシュ!」の話をします。第一話だけで語りたいことが多すぎて困っているんですが、とにかく書きます。
「金色のガッシュ!」ってどんな作品?
「金色のガッシュ!」は雷句誠先生による漫画作品。魔界の子供たち(魔物)がそれぞれ人間とパートナーを組み、「魔界の王」の座をかけて戦う——というバトルものの骨格を持ちながら、その実態は圧倒的な友情と涙の物語です。
主人公は天才中学生・高嶋清磨。ある日、金色の本とともに記憶をなくした魔物の少年ガッシュ・ベルが清磨のもとに送られてきたことで物語が始まります。清磨がガッシュの本を読んで呪文を唱えることで魔法が発動し、二人は共に戦うことになります。
第一話「正義の味方」——あらすじ

物語の冒頭、清磨は学校に来ていません。天才ゆえに周囲から浮き、同級生を見下すような言動から孤立してしまっていた。そんな清磨のもとにやってきたガッシュは、清磨に友達を作るため「正義の味方大作戦」を宣言します。
ガッシュが学校に乗り込んでいろいろと騒動を起こす中、清磨は「関係ない」と突っぱねながらも……結局「覗きに行くだけ言ってみるか…」と様子を見に行ってしまう。
そして屋上での場面。ガッシュが不良たちに囲まれます。不良のひとりは清磨に向けてこう言い放ちます。
「あいつは自分以外の存在がすべてうっとうしいんだ!自分が常に1番!自分以外は全部くずだと思ってんだよ!あいつなんか…永遠に学校になんか来なくていいんだ!来てほしいと思ってる奴なんか誰もいねえんだよ」
そしてガッシュの返答がこれです。

「清磨は好きで天才になったわけじゃないんだぞ!清磨が変わったんじゃない、清磨を見る友達の目が変わったんだ!」
「これ以上私の友達を侮辱してみろ!お前のその口、切りさいてくれるぞ!」
「覗きに行くだけ言ってみるか…」——この一言に清磨のすべてがある
このシーン、好きすぎます。
清磨はずっと「興味ない」「関係ない」という態度を取っている。でも結局行くんですよ。「覗きに行くだけ」という言い訳を自分に言い聞かせながら、ちゃんと行く。
これが清磨という人間の本質だと思うんです。本当は冷たい人間じゃない。ただ、天才ゆえに周りとの壁ができてしまって、その壁を自分でも崩せないでいるだけ。やさしさと面倒見の良さは、第一話の時点でもう滲み出ている。そのことが「覗きに行くだけ」の一言で伝わってくる。
ガッシュの台詞が号泣ポイント——ストレートすぎて恥ずかしくなるくらい刺さる

「清磨が変わったんじゃない、清磨を見る友達の目が変わったんだ!」
この台詞、ちょっと待ってほしい。ガッシュはここで清磨の本質を一言で言い当てているんです。変わったのは清磨じゃない、周りの目が変わったんだと。天才と呼ばれるようになった途端に周囲が距離を置きはじめた。そのことへの怒りをガッシュはまっすぐにぶつける。
そして「私の友達を侮辱してみろ」。
ガッシュと清磨が出会って日が浅いのに、ガッシュはもう清磨を「友達」と呼んでいる。清磨自身がまだ認めていないのに。このストレートさが、ガッシュという存在の核心で、同時に読者が泣かされる理由でもあります。
ガッシュの台詞は全体通して言えることですが、ストレートすぎてちょっと恥ずかしくなるくらいの言葉が飛んでくる。普通の漫画だったら「そこまで直接的には言わないよな」というようなことを、ガッシュは平然と言う。その照れくさいくらいの真っ直ぐさが、胸の奥に突き刺さってくる。読んでいてうわーってなる。そしてなぜか泣ける。
タイトル「正義の味方」の二重の意味

ここが第一話の本当に好きなところです。
読み始めたとき、「正義の味方」というタイトルはガッシュの「正義の味方大作戦」にかかっているんだと思って読んでいた。
でも屋上のシーンを読み終えたとき、気づくんです。
タイトルの本当の意味は——「ガッシュが清磨の正義の味方だった」ということ。
清磨を傷つける言葉に真正面から怒って、清磨のことを友達だと言い切って、清磨のために戦ったガッシュ。このシーンを読んで初めてタイトルが回収される。
一話のタイトルにここまで意味を込めながら、それを押しつけがましくなく着地させている。雷句先生、一話からもう完璧じゃないですか。「ああ最高」以外の感想が出てこない。
一話だけでこんなに詰まっている

金色のガッシュという作品、とにかく「熱い」という一言が全部を表しています。でも第一話を読んだだけで、この作品がどういう物語かがもう全部わかる。
清磨の孤独と本来の優しさ、ガッシュの真っ直ぐすぎる友情、タイトルの二重の意味、そして涙と熱さ。全部が1話に詰まっている。これだけのものを第一話に仕込んでおきながら、この作品はここからさらに感動的な話が続いていく。
まだ読んだことがない方は、ぜひ第一話だけでも読んでみてください。一話を読み終えた時点で続きを読まずにいられなくなるはずです。
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まとめ
金色のガッシュ第一話「正義の味方」は、この作品の魅力がすべて詰まった完璧な一話です。清磨の孤独と優しさ、ガッシュのストレートすぎる友情、タイトルの意味が回収される瞬間の気持ちよさ。とにかく熱くて、泣ける。そしてその熱さが恥ずかしくならないのは、ガッシュが本気で言っているからだと思います。未読の方はぜひ。
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